バッテリ駆動のベンチマークをやってみました。ベンチマークに使用したのは定番の「bbench」。設定はデフォルトのままで、60秒間隔でのWeb巡回・10秒間隔でのキーストロークです。
VAIO Pの設定は、無線の「GPS」「無線WAN」「無線LAN」「Bluetooth」はON(WiMAXのみOFF)。有線LANは接続せず、Web巡回は無線LAN経由です。その他特に常駐モノをOFFにしたりはせず、バックライトもデフォルトの40%で自動調整はON。Sバッテリを100%充電状態から測定開始。当然CPU&チップセットはAtom Z560(2.13GHz)+US15X」です。
この状態で、111357秒(およそ3.1時間 )でバッテリが5%に。無線LANを使用したWeb巡回なので、まぁ概ね日常的な使用用途に近い状態。ただし、CPUメーターなどを見ている限り、CPUクロックも0.8GHzに落ち込んだり、2.13GHzまで上がることはまれな状態でした。
というわけで、もう少し負荷をかけた状態だとどれぐらいになるのかというわけで、bbenchのWeb巡回と併せ、別のブラウザでYoutubeのムービーをリピート再生。コレでCPUは2.13GHzに張り付いた状態に。
この状態で、8512秒(およそ2.3時間)でバッテリが5%に達して自動的に休止状態に移行しました。まぁバッテリ駆動のモバイル環境でyoutubeの動画を2時間以上垂れ流し続けるっていうのは現実的ではないにせよ、高負荷状態で2時間以上は稼働できることが確認できました。
作業内容にもよるかと思いますが、大体この2パターンの間ぐらい、2.5~2.8時間ぐらいはバッテリ駆動可能と判断して良さそうですね。うーむ、やっぱりLバッテリは必要かなぁ……。
ついでに、ここ数日ざっと使ってみて気に入った点と気に入らない点(「Atomだからもっさり」っていうのは除きますね)
気に入った点
- バッテリの保ちは明らかに良くなっている。
- 初代Pよりは確実にキビキビ動く(ただしメインマシンにはならない程度にはもっさり)
- 照度センサによる自動バックライト調整はGood!
- 筐体をマットに仕上げたのはモバイルデバイスとしては正解
気に入らない点
- マウスボタンのクリックが重い
- 「Assist」「解像度変更」「Web」ボタンに他の機能を割り当てられない
- 液晶横のタッチパッドは、あればあったで便利だが使いにくい。コッチもスティックにすべきかと。「タップでクリック」を無効にしたりもできないのは、どういうことかと
- バッテリ表面の滑り止めが無くなったので、グワシッと掴んで持ち運ぶときにちょっと不安
- 加速度センサ、電子コンパス、GPSが活用できるアプリが少ない……電子コンパスはすぐにずれる。
実際問題、「VAIO P」に手を出せるか否かは、小型軽量(約600g)・1600x768の高精細変態液晶・快適なタイピングのできるギリギリサイズのキーボードに、10~13万の価値を見出せるかによります。これらの機能に魅力を感じないのであれば、同じ予算でネットブックと周辺機器(または通信機器)をそろえた方が幸せになれるかと。店頭モデルもHDDをやめてSSDに統一されたので、初代Pよりはかなりマシになっているようですし。
個人的には、VPCP11は「VAIO P」として正常進化したマシンだと感じています。このまま次機種へと進化していってくれればうれしい限りですね。モバイルVAIOは「VAIO U1」から始まり、「VAIO U101(名機種!)」、「VAIO UX90」、そしてPへと使い続けていますが、ミニノートをきちんと作れるのは今のところソニーだけのように感じます。
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