WindowsHomeServerでWestanDigitalのAdvancedFormatを使う方法

最近のWestanDigital製HDD（WDxxEARSシリーズ）に設定されている「AdvancedFormat」だが、WindowsServer2003ベースのWindowsHomeServerではXPと同じく再設定が必要になる。

XPだと、PCにHDDを接続した後WD Alignを実行すればいいだけなのだが、WindowsHomeServerだとちょっとやっかいである。

WD Alignには「Paragon」のものと「Acronis」のもの2つのツールが用意されているが、

• 「Paragon」……WindowsHomeServerにインストールできない
• 「Acronis」……WindowsHomeServer上で実行すると、対象HDDが調整後ドライブレターが割り当てられ、DE（ドライブ拡張機能）でエラーになる

手軽な方法としてはジャンパで設定するとか、別のマシンでWD Alignを実行するとかありますが、それも正直メンドイので「Acronis」を使ったWindowsHomeServer上で完結できる方法のまとめデス（Googleで検索すれば色々見つかりますが、自分なりの覚え書き）。最近は2TBモデルが1万円切ったり、5400rpmだからHomeServer向けだったりするので、参考になれば。

ちなみに増設ドライブでのやり方であって、システムドライブにする方法ではありません。システムドライブにするなら、別マシンでAlignしか手は無いかと（ジャンパ設定は1パーティション時のみ有効。WindowsHomeServerのシステムドライブは強制2パーティションなので使えない）

1. WindowsHomeServerのコンソールから、増設したHDDをドライブ拡張に追加（通常の手順でOK）
2. WindowsHomeServerにリモートデスクトップでログイン
3. WindowsHomeServerに「WD Align - Powered by Acronis」をインストール
4. 「C:\fs」以下にDE（ドライブ拡張）に設定されているドライブがマウントされているので、これを全部エクスプローラで開いておく（増設したWDのHDDがこれだと分かっていれば、それだけを開いておく）
5. 「WD Align - Powered by Acronis」を実行し、対象となるドライブを選択して先に進める
6. 「再起動が必要」のメッセージが表示されていればOK。そのまま先に進め、指示通り「再起動」ボタンを押して再起動する。※「再起動が必要」のメッセージが表示されていなければアウトなので、キャンセルすること！

以上で無事DE（ドライブ拡張）の設定を維持したまま、HDDの調整が完了する。

肝となるのは「c:\fs」以下のドライブを開きっぱなしにしておく所。要するにドライブの制御をAcronisに全部持って行かれないようにしておき、再起動時に再設定させるようにすれば、ドライブレターを強制的に割り当てられた上にDEが壊れないようです。

DEが壊されると非常に面倒で、なかなか対象のドライブを「削除」できなかったり、データを飛ばされる危険もあります。とりあえず増設した直後、データの再配置でドライブにデータが書き込まれる前に実施することをオススメします。この方法を知らないで数度トライしたあげく、クライアントのバックアップデータを全部飛ばされましたヨ……（泣）。