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2011年4月4日月曜日

ZALMAN VE200

ISOをそのまま仮想CD(DVD)としてPCに認識させることができるHDDは、非常に便利に使っています。長らくBuffaloのHD-PSGU2シリーズの250GBを使ってきたのですが、さすがに容量が厳しくなってきたし、生産終了……。というわけで最近秋葉に出てきた「ZALMAN VE200」に目をつけたのです。

モノとしては2.5インチのSATA用HDDケース。中に入れるHDDは別途用意が必要です。他社からも同じOEM元からの製品が1万円前後でありますが、なぜかZALMANから出ているものがAmazonで5,000円を切る価格で販売されています。液晶部分のグレードなどが低いらしいんですが、使えれば別に問題ないかな……安いのは嬉しいですし。

インターフェイスはUSB2.0とeSATA。双方のケーブルが1本ずつ付属します。本体にはインジケーター表示用の液晶と、ISOファイルや機能選択をするジョグ、および書き込み禁止にすることができるスイッチがあるだけ。

とりあえずHDDを突っ込んで、PCに接続。NTFSフォーマットのみの対応なので、NTFSでフォーマットしました……がなぜか仮想CD機能が使えない……。インジケータには「1st Partition~」とエラーコード。PC側からはHDDと仮想CDを認識しているので正常そうですが、本体側でISOファイルの選択ができない……。

ZALMANの英語ページにFAQがある(日本語ページには商品紹介のみ)ので調べてみると、どうやらパーティションを認識できていないらしい。仕方がないのでディスクの管理などからパーティションごと消してNTFSパーティションを作り直してみたり、FAT32でフォーマットしてみたり、exFATでフォーマットしてみたりしたのち、NTFSでフォーマットし直したらエラーが出なくなった……原因不明。とりあえずフォーマットしたら、一度PCから取り外し、接続し直してみるのも重要な感じ……。

通常、そのまま接続すると「デュアルモード」という状態で、HDD領域と仮想CDの2ドライブがマウントされます。接続時にジョグを操作しながら接続すると、HDDのみや仮想CDのみにすることも可能デス。

  • デュアルモード(HDDと仮想CDの両方を認識)……ジョグを押しながら接続
  • HDDモード(HDDのみを認識させる)……ジョグを下に回したまま接続
  • ODDモード(仮想CDのみを認識させる)……ジョグを上に回したまま接続

ルートディレクトリに「_iso」という名前でフォルダを作成し、その中にISOファイルを突っ込んでおけば、HDD本体側で選択することが可能になります。「_iso」フォルダ内であれば、サブフォルダで分けることが可能。どの程度の階層まで大丈夫かは不明ですが、一般的なジャンル分け程度であれば問題ないかと。

ちなみに、マウントしたISOファイルは切断しても記憶されます。また、ISOファイル選択時には、HDD領域も仮想CDも一度切断されてしまうようです。ファイルをコピーしながらISOファイルを変更したりはしない方がよさそう。

内蔵したHDDの消費電力などにも寄るでしょうが、リール式のUSBケーブルだと上手くスピンアップできなかったです。付属のUSBケーブルだと問題なし。液晶画面もあって便利ですが、その分接続にはちゃんとしたケーブルを使った方がよさそう。

使い始めるまで若干敷居が高いですが、まぁボチボチ長期的につかってみようかなぁ。具体的な使い方としては、以下のようなことに使うと便利(システム管理的に)。

  • メーカーPCのリカバリディスクをISO化して突っ込んでおく。リカバリがCDいらずでCDよりも読み込みが速い
  • OSのインストールディスクをISO化して突っ込んでおく。テスト環境の構築時に便利。特にISOでデータが提供されているMicrosoft TechNetのユーザには、CDを焼く必要がなくなるのでエコロジー。
  • メーカが提供している診断ツールのISOを突っ込んでおく。
  • TrueImage等バックアップソフトのブートCDをISOで突っ込んでおく。単体でバックアップ・リカバリができて便利。

一般的なユーザには無用かもしれませんが、システム管理者にとっては非常に便利な一品ですなー。

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